こんにちは。りおかおりです。
りおかおりは現在大学で就活支援をしています。
今回は実際にあった学生の勘違いについて記事にしたいと思います。

警察官希望のAさんの面接練習
今回の相談者は警察官希望のAさん(女性)。
「面接練習希望」とのことで1時間の面談予約が入りました。
そしていざ面談開始!
まずは現在の就活状況を確認。
「求人チェックや説明会には参加していますが、具体的な応募は今回が初めて」とのこと。
ただいま10月。正直就活のピークは過ぎています。
しかも今回の警察官が第一希望。
だめなら来年挑戦!とかではなく一般企業を希望するとかつぶやく。
おいおいおい。←心の声
かなりののんびりさんと判明。
「志望理由や自己PRは答えられるように練習してきたか」と質問すると
「一応やりました」とのことで
一抹の不安を抱えながらとりあえず練習をしてみました。
面接練習を終えて
結果としては
志望動機→なりたいと思ったきっかけのみ。
自己PR→責任感+他人の気持ちに寄り添える(どちらもエピソードなし)
ガクチカ→アルバイト(時がたてばできるようになることを強調)
警察官になって何をやりたいか→地域の防犯活動に関わりたい
他にも質問はしましたが、メインはこんな感じ。
うーん。。。まぁ、初めてだしこんなもんかな。
それにしてもエピソードを全然盛り込んでこない回答が気になりました。
Aさんの疑問点
一通りの練習を終えてからフィードバック。
一つ一つ質問と回答を振り返りながら
相手に伝わるような回答方法を説明し、例を挙げながら伝えます。
基本的にりおかおりの考え方は質問に対して
①初めに「私の強みは○○です」と答える。(自己PRの場合)
②次に、その強みを活かして活動した経験(エピソード)を詳しく語る。
③さらにその強みを活かしてこんな仕事でこんな風に貢献していきたいという意気込みを語る。
以上の3ステップで文章を作るよう伝えています。
今回もAさんに同じように伝えていましたが、どうも納得していない様子が見えたので
「なにか気になることがある?」と聞いてみると。。
「知り合いに警察官として働いている人がいてその人にアドバイスをもらったが
その人は「質問にはなるべく簡潔に答えるのがポイント」だと話していたんです」
とのこと。
Aさんはそこで言葉を止めましたが、
「・・・ここまでエピソード等詳しく話すのは簡潔ではないんでは?」と言いたそう。
さらに言えば
「合格している人の話と違うじゃないか」
といった非難(不信)のまなざしがチラチラと見え隠れしていました。
りおかおりの回答
ふむ。
まずはAさんに「実際に働いている人に話を聞いたのはとてもいいことだね」と伝えました。
「その人は人事で働いてるの?」
「合格のポイントは「回答が簡潔だった」とフィードバックを直接面接官からもらったの?」
と尋ねました。
どちらも答えはNO。やっぱりね。
「つまり、自分で経験を振り返って「回答が簡潔だった」ことが大事だと思った、ということを教えてくれたってことやね」
と確認。「多分そうだと思います」とのこと。
私はさらに
「Aさんはエピソードを詳細に語ることは簡潔な答えではないのではないか、と不安なのかな?」
と尋ねると「はい」との回答。
「知り合いの警察官」の方がどういう意味で「簡潔さが大事」と教えてくれたのかはわかりません。
しかしりおかおりの解釈としては
「あなたの長所は何ですか?」という質問に対して
「○○です。あと○○という長所もあります。他にも○○という部分も長所です」
といった風にあれもこれもとアピールするのは簡潔ではないと感じます。
しかし「○○です」と長所を一つ挙げ、その長所について詳しく説明するのは
「簡潔ではない」とは言わないと思います。
「簡潔=短く」ではありません。
「長所は何ですか」の問いに「○○です」だけで終わってしまっては
何のための面接かわかりません。
それならアンケートで十分になってしまいます。
長所にしろ、志望動機にしろ、履歴書やエントリーシートで伝えきれなかったことを
詳しく語るのが面接の場です。
Aさんは「簡潔に」の意味を「短く」と取ってしまったところが勘違いでした。
「短く」答えるのは楽だと思ったのかもしれません。
しかし「短く答えさえすればいい」わけありませんし、
短い言葉で選考を勝ち抜こうと思えば
相当磨き抜かれた言葉で伝えなければいけません。
それってかなり高等技術ですよね。
Aさんには上記の内容をもう少しマイルドに伝えました。
振り返ってみて
Aさんは「わかりました」と答えていましたが、
表情から本当に納得しているかどうかは読み取れませんでした。
学生はこちらが思ってもみなかった解釈をしていることも多々あります。
今回もそんな事例の一つでした。
ではでは。

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